AGA（男性型脱毛症）の投薬治療をはじめると、一時的に脱毛が増える「初期脱毛」が起こります。脱毛治療をしているのに抜け毛が増えるので驚きますが、起きる時期や原因、対策を知ることで落ち着いて対処できます。

今回は、AGA治療の初期脱毛を解説していきます。

初期脱毛はAGA治療初期に起きる

「初期脱毛」は通常、AGA治療を開始してから1ヶ月～2ヶ月以内に見られることが多く、特に治療薬として使われる「フィナステリド」や「ミノキシジル」に多く見られます。初期脱毛は一時的なもので、治療効果が出始める過程で起こる自然な反応とされています。

初期脱毛の原因

初期脱毛の主な原因は、毛髪の成長サイクルが変化するためです。毛髪の成長期が短くなり一時的に休止期に移行することで、初期脱毛が起こります。休眠している毛髪を強制的に抜くことで、新しい毛髪の成長を促進するためです。

特に、ミノキシジルは血行を促進して毛根に栄養を供給することで新しい毛髪の生成を助けますが、この過程で古い毛髪が抜け落ちます。

初期脱毛の対策は治療を継続する

初期脱毛は治療の効果を示すサインであり、症状が悪化しているわけではありません。過剰に不安がり、治療を中止することは避けるべきです。また、脱毛が進行しているように感じるかもしれませんが、多くの場合、数週間から数ヶ月後には新しい毛髪が生えてきます。

対策としては、治療を継続することが挙げられます。AGA治療薬の効果を十分に発揮させるためには、医師の指示に従い、用量や使用方法を守ることが必要です。さらに、髪や頭皮の健康をサポートするために、ストレスを減らすことや規則正しい生活を送り、栄養バランスの良い食事を摂ることも有効です。

まとめ

AGA治療の初期脱毛は、多くの患者が経験する一時的な現象であり、治療薬が毛髪の成長サイクルに作用し、新しい毛髪を生えやすくするために起こる自然な過程です。

初期脱毛が起きたら治療が進んでいる証拠と捉えて、冷静に治療を続けてください。数ヶ月後には新しい毛髪の成長を実感できて、AGAの進行を抑えられていることが体感できるはずです。